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日本語2026-06-27

"台湾初のラジオ局はなぜ台中にあったのか:1935年の中部開局と日本統治時代の建築を歩く"

1935年3月22日、台湾初のラジオ放送局JTTKが台北ではなく台中で開局した。台中市民の積極的な請願と1930年代の中部経済力が背景にある。旧建物は現存し、辰野式の台中市役所(1911年)と合わせた半日散策ルートが作れる。

"台湾初のラジオ局はなぜ台中にあったのか:1935年の中部開局と日本統治時代の建築を歩く"

台中は、台北でも台南でもなく、台湾初のラジオ放送が生まれた場所だ。1935年3月22日、コールサイン「JTTK」を持つ台中放送局が開局した。この事実は、台湾旅行のガイドブックにほとんど載っていない。


台湾初のラジオ放送は、なぜ台中から始まったのか

1930年代の台中は、製糖業と繊維業が盛んな経済拠点だった。中部の財界人と市民は、総督府に対して積極的に放送局の誘致を働きかけた。農村部への情報伝達を広げるという政策的な需要と、地元の熱量が合わさった結果が、台中への開局だった。

旧台中放送局の建物は現在も残っている。住所は台中市公園路43号、台中公園のすぐ隣。木造の日本式建築で、内部は文化施設として公開されている。入場は無料で、観光客が少ない平日の午前中はほぼ貸し切り状態になる。

建物の前に立つと、1930年代の放送室がそのままの空気感で残っている。台北のどの観光地よりも静かに、台湾近代史と向き合える場所だと思う。


台中市役所:辰野式の古建築でイタリアンを食べるという体験

台中放送局から歩いて10分ほどのところに、台中市役所(1911年竣工)がある。設計したのは辰野金吾の弟子。東京駅と同時代の辰野式西洋折衷建築で、赤レンガと白い石帯の組み合わせは見た目が非常に似ている。

現在は「台中文資館」として一般公開されており、建物の1階に「Narratore」というイタリアンレストランが入っている。築100年以上の建築の中でパスタを食べるという体験は、なかなか他の都市ではできない。ランチは一人あたりTWD 350〜500(約1,600〜2,300円)が目安。入場は無料なので、食事をしない場合でも内部を見学できる。

週末は地元の人でにぎわうが、平日の開館直後(9時頃)は比較的空いている。建物内部の写真撮影はフラッシュなしで許可されている。


半日散策ルートと実用情報

台中公園エリアを起点に、日本統治時代の建築を3か所めぐるルートが組める。合計の歩行距離は約2km、所要時間は2〜3時間。

推奨ルート(徒歩順)

1. 台中公園湖心亭(1908年)— 台湾で最も保存状態の良い湖心亭のひとつ。朝の光の中で見るのがいい。 2. 旧台中放送局 JTTK(公園路43号)— 10分歩いて到着。建物の説明板は中国語のみだが、外観だけでも十分に見ごたえがある。 3. 台中市役所/台中文資館(自由路一段)— さらに5分。ここでランチを取るのがおすすめ。

台中州庁(1913年竣工、バロック古典様式)もこのエリアにあり、現在も行政施設として使われている。外観見学のみ可能で、内部への立ち入りはできない。

アクセス: 台中駅から台中公園まで徒歩約15分。台中駅前の幹道「中山路」をまっすぐ北へ歩く。タクシーなら5分、TWD 100前後(約450円)。

注意点: 旧台中放送局は不定期で臨時休館になることがある。訪問前に台中市文化局のSNSを確認するか、電話で問い合わせるのが確実。


参考資料

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